スーパーのライフ新店(牛込柳町駅周辺、市谷薬王寺町)

都心でありながら陸の孤島的なエリアである市谷薬王寺町にライフがオープンするようである。ライフの公式サイトでオープニングスタッフ(パート)の求人募集が掲載されていることを確認。
https://lifecorp-recruit.net/jobfind-pc/area/Kanto/Tokyo/13104

求人情報には具体的な住所の記載はないが、おそらくこの建物の店舗部分で住所は以下のとおり。
東京都新宿区薬王寺町80-1
(仮称)新宿区市谷薬王寺町計画A棟新築工事
https://www.kensetsu-databank.co.jp/osirase/detail.php?id=10070593
(仮称)新宿区市谷薬王寺町計画B棟新築工事
https://www.kensetsu-databank.co.jp/osirase/detail.php?id=1

都バス白61の薬王寺町駅からは徒歩で約1分、電車では都営大江戸線の牛込柳町駅からは約5分、都営新宿線の曙橋からは約8分に位置する。

外苑東通りを住宅街へ一歩入った場所での出店は意外であるが、俯瞰して地図を見ると北西には「ライフ 若松河田駅前店」、南東には「ライフ コモレ四谷店」がある。市谷薬王寺町周辺には近年、新築マンションが増えているため、特定地域を面でおさえるライフのドミナント戦略なのかもしれない。

現在あの界隈でスーパーといえば「まいばすけっと 市谷薬王寺町店」のみである。その他の選択肢としては牛込柳町駅前の「よしやSainE 柳町店」または若松河田方面に徒歩数分の「三徳 河田店」のため選択肢が増えるのはうれしい。

都営新宿線のメリット・デメリット

「都営新宿線って高田馬場で乗り換えられるあの路線?」
「都営新宿線ってどこ走ってるんだっけ?」

身の回りでこんな話をよく耳にする都営新宿線だが、新宿区に住み都内の移動ではなるべくJRの利用を避けたい自分にとっては欠かせない存在である。

都営新宿線は山手線内においてはほぼ靖国通りの真下を走り、JR総武線各駅停車と併走しながら都内を横断するグリーンの路線で、新宿区〜千代田区〜中央区〜江東区の移動に特化している。

ここでは都営新宿線の強み・弱みや自分がどのように活用しているのかについて、山手線内の範囲を中心に紹介したい。

都営大江戸線版の記事はこちら
都営大江戸線のメリット・デメリット

強み

1. 混雑や乗り換えを回避できる

東京都内の移動は都営地下鉄に比べてJRと東京メトロを使う人の方が多いかもしれないが、都営新宿線を使えば目的地によってはJR線や東京メトロを使うよりも混雑とわずらわしい乗り換えを避けて移動できる場合がある。

以下、徒歩10分程度で歩ける距離の駅の例(乗り換え駅指定の駅は除く)

  • 新宿駅:代々木駅(都営大江戸線)
  • 新宿三丁目駅:新宿御苑前駅(東京メトロ丸ノ内線)
  • 曙橋駅:四谷三丁目駅(東京メトロ丸ノ内線)
  • 市ヶ谷駅:麹町駅、半蔵門駅(東京メトロ有楽町線、半蔵門線)
  • 神保町駅:水道橋駅、竹橋駅(JR、都営三田線、東京メトロ東西線)
  • 小川町駅:御茶ノ水駅(JR、東京メトロ丸ノ内線)、神田駅(JR、東京メトロ銀座線)
  • 馬喰横山駅:浅草橋駅、小伝馬町駅、人形町駅(JR、都営浅草線、東京メトロ日比谷線)

新宿駅と新宿三丁目駅はJR新宿駅〜東京メトロ新宿三丁目駅を起点とした中心エリアから少し外れた場所にあるが、それぞれ隣接した代々木駅と新宿御苑前駅の代替として活用することができる。

曙橋駅と四谷三丁目駅も600m(徒歩6分)程度の距離のため、都営新宿線沿いの駅から新宿御苑前駅と四谷三丁目駅へ行きたいのであれば、わざわざ新宿三丁目駅での乗り換えは不要である。

市ヶ谷駅から麹町駅は有楽町線に乗り換えれば1駅の距離だが、目的地によっては乗り換えずに歩いてしまった方が早い場合がある。市ヶ谷駅から半蔵門駅は新宿方面から向かう場合、通常は丸ノ内線で赤坂見附駅(永田町駅)で乗り換える必要があるが、乗り換えが便利とは言えないため目的地によっては市ヶ谷駅から歩いてしまった方が楽である。

神保町駅から竹橋駅も隣の九段下駅で東西線に乗り換えて1駅の距離だが、乗り換えの手間、直線距離では600m(徒歩6分)程度の距離であること、都営地下鉄と東京メトロの2重運賃発生を考慮すると歩いた方が早くてお金も節約することができる。

小川町駅はなぜメトロ銀座線の神田駅と乗り換え駅ではないのか、という程度の距離。また、御茶ノ水駅とつながってはいないものの、新御茶ノ水駅の北端は御茶ノ水駅、南端は小川町駅という位置関係のため事実上つながっているようなものである。

都営新宿線沿いの駅から御茶ノ水駅または神田駅へ行きたいのであれば小川町駅をうまく活用することをオススメしたい。その場合、都営新宿線と銀座線は乗り換え可能な駅ではないため、小川町駅と神田駅で乗り換えた場合は初乗り運賃が発生するのが注意が必要である。

2. 都内の東西横断移動が早い

新宿から秋葉原、神田方面への移動には真っ先にJR中央線や総武線での移動が思い浮かぶが、目的地によってはSの字を描くJRより直線的な都営新宿線の方が所用時間が短い場合がある。

たとえば、新宿駅〜市ヶ谷駅の場合だと通常JR総武線では9分だが、都営新宿線では6分程度である。新宿駅〜秋葉原駅の場合でも通常、JR総武線では19分程度だが、都営新宿線(新宿駅〜岩本町駅)では14分程度である。

西新宿〜南新宿エリアから市ヶ谷、秋葉原、神田エリアへ横断移動する場合はJR新宿駅まで歩くよりは都営新宿線に乗ってしまった方が楽である。

3. その他

  1. 京王新線(京王線)へ直通している
    • 初台駅と幡ヶ谷駅へ行くために新宿駅での乗り換えが不要
    • 下高井戸駅から世田谷線への乗り換えが可能
  2. 他都営線すべてとの乗り継ぎが可能
    • 三田線(神保町駅)
    • 大江戸線(新宿駅、森下駅)
    • 浅草線(馬喰横山駅)
  3. 浅草線に乗り換えれば羽田空港と成田空港へアクセスしやすい

弱み

  • 都心部の駅は全体的にホームが深く上下移動に時間がかかる(都心部=新宿〜岩本町の地表からの深さは平均およそ19m)
  • 地下鉄でメトロ銀座線との乗り換えはない
  • 新宿駅、新宿三丁目駅は新宿エリアの中心部からは場所が外れている
  • 都心部の駅を通過する急行が混在して運行されている
  • 都心部は住宅の選択肢が多くはない

新宿区内にある駅の1日あたりの乗降客数(2020年度)

新宿駅が「世界で最も忙しい駅(the world’s busiest station)」としてギネス認定されたことは有名な話だが、新宿区内にある他の駅はどうなのか。ここでは各社が公開している2020年の数字を基に各駅の乗降客数を算出してランキングにしてみた。

関連記事:新宿区内にある駅の1日あたりの乗降客数(最新)

※同一駅でも鉄道会社によって駅の所在地が異なる場合もあるが、ここでは一部でも新宿区に属している場合は新宿区内の駅として扱う
※JRは「乗車人員」の数字のため2倍して乗降客数とみなす
※西武新宿線、新宿西口駅は新宿駅と接続しており実質、同一駅のように機能しているが駅名が違うためあえて区別している

複合駅

1位 新宿駅
2位 高田馬場駅
3位 飯田橋駅
4位 市ヶ谷駅
5位 四ツ谷駅
6位 新宿三丁目駅
7位 東新宿駅
8位 中井駅

単独駅

1位 西武新宿駅
2位 新大久保駅
3位 西新宿駅
4位 新宿西口駅
5位 早稲田駅
6位 大久保駅
7位 新宿御苑前駅
8位 都庁前駅
9位 四谷三丁目駅
10位 神楽坂駅
11位 信濃町駅
12位 曙橋駅
13位 西新宿五丁目駅
14位 若松河田駅
15位 落合南長崎駅
16位 西早稲田駅
17位 落合駅
18位 牛込柳町駅
19位 牛込神楽坂駅
20位 下落合駅


複合駅

1位の新宿駅に、西武新宿線の中では西武新宿駅より乗降客数が2倍近くある高田馬場駅が2位に続く。JRと地下鉄2路線以上が乗り入れ学生や通勤客も多いであろう飯田橋、市ヶ谷、四ツ谷が3〜5位に続くのはうなずける。6位の新宿三丁目は東京メトロ丸ノ内線新宿駅と比較するとほぼ遜色のない規模。7位の東新宿駅は新宿駅を中心としたエリアでははずれに位置するため多くはなく、地上乗り換えのためか中井駅は複合駅の中では最も少ない。

1位 新宿駅

乗降客数:2,229,983人

  • 東京メトロ 丸ノ内線:155,619人
  • 都営地下鉄 新宿線:205,908人
  • 都営地下鉄 大江戸線:89,533人
  • JR:954,146人(477,073人×2)
  • 京王:506,932人
  • 小田急:317,845人

2位 高田馬場駅

乗降客数:611,832人

  • 東京メトロ 東西線:125,620人
  • JR 山手線:279,088人(139,544人×2)
  • 西武 新宿線:207,124人

3位 飯田橋駅

乗降客数:249,877人

  • 東京メトロ 東西線+有楽町線+南北線:116,578人
  • 都営地下鉄 大江戸線:22,323人
  • JR 中央線:110,976人(55,488人×2)

4位 市ヶ谷駅

乗降客数:244,348人

  • 東京メトロ 有楽町線+南北線:98,209人
  • 都営地下鉄 新宿線:66,889人
  • JR 中央線:79,250人(39,625人×2)

5位 四ツ谷駅

乗降客数:210,446人

  • 東京メトロ 丸ノ内線+南北線:80,366人
  • JR 中央線:130,080人(65,040人×2)

6位 新宿三丁目駅

乗降客数:149,174人

  • 東京メトロ 丸ノ内線+副都心線:100,585人
  • 都営地下鉄 新宿線:48,589人

7位 東新宿駅

乗降客数:57,017人

  • 東京メトロ 副都心線:29,092人
  • 都営地下鉄 大江戸線:27,925人

8位 中井駅

乗降客数:37,167人

  • 都営地下鉄 大江戸線:18,252人
  • 西武 新宿線:18,915人

単独駅

1位 西武新宿駅

乗降客数:121,462人(西武 新宿線)

西武の新宿駅は高田馬場駅に比べて6割ほど少ない乗降客数

2位 新大久保駅

乗降客数:62,518人(31,259人×2)(JR 山手線)

3位 西新宿駅

乗降客数:61,921人(東京メトロ 丸ノ内線)

4位 新宿西口駅

乗降客数:41,640人(都営地下鉄 大江戸線)

新宿駅とその周辺駅に隣接しているためか、新宿を冠する割に乗降客数が多くない印象

5位 早稲田駅

乗降客数:41,634人(東京メトロ 東西線)

早稲田駅が新宿西口駅とほぼ肩を並べる乗降客数なのが意外

6位 大久保駅

乗降客数:38,184(19,092人×2)(JR 中央線)

7位 新宿御苑前駅

乗降客数:36,541人(東京メトロ 丸ノ内線)

8位 都庁前駅

乗降客数:34,114人(都営地下鉄 大江戸線)

大江戸線の乗り換えの便や運賃を考慮して、あえてこの駅を使わず新宿駅や西新宿駅から歩いている人が少なくはなさそう

9位 四谷三丁目駅

乗降客数:31,609人(東京メトロ 丸ノ内線)

同じ目的地でも、東京メトロの場合は四谷三丁目駅、都営地下鉄の場合は曙橋駅と使い分けている人がいるかもしれない

10位 神楽坂駅

乗降客数:30,609人(東京メトロ 東西線)

11位 信濃町駅

乗降客数:30,514人(15,257人×2)(JR 中央線)

12位 曙橋駅

乗降客数:28,828人(都営地下鉄 新宿線)

13位 西新宿五丁目駅

乗降客数:25,342人(都営地下鉄 大江戸線)

14位 若松河田駅

乗降客数:24,879人(都営地下鉄 大江戸線)

15位 落合南長崎駅

乗降客数:22,881人(都営地下鉄 大江戸線)

16位 西早稲田駅

乗降客数:22,589人(東京メトロ 副都心線)

17位 落合駅

乗降客数:19,128人(東京メトロ 東西線)

18位 牛込柳町駅

乗降客数:16,250人(都営地下鉄 大江戸線)

19位 牛込神楽坂駅

乗降客数:10,996人(都営地下鉄 大江戸線)

牛込神楽坂駅は5路線乗り入れの飯田橋駅と、東京メトロである神楽坂駅に徒歩圏内で分散しているのが乗降客数が少ない原因かもしれない

20位 下落合駅

乗降客数:9,152人(西武 新宿線)

2路線以上使える高田馬場と中井、山手線内に直結する落合に分散しているのが乗降客数が少ない原因かもしれない


参考資料


東京メトロ「各駅の乗降人員ランキング」2020年度
https://www.tokyometro.jp/corporate/enterprise/passenger_rail/transportation/passengers/
東京都交通局「各駅乗降人員一覧」一日平均乗降人員 2020年4月~2021年3月
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/kanren/passengers.html
JR東日本「各駅の乗車人員 2020年度」
https://www.jreast.co.jp/passenger/
西武鉄道「駅別乗降人員」2020年度
https://www.seiburailway.jp/company/business/railway-business/data/
京王電鉄「1日の駅別乗降人員」2020年度
https://www.keio.co.jp/group/traffic/railroading/passengers/
小田急電鉄「1日平均駅別乗降人員」2020年度
https://www.odakyu.jp/company/railroad/users/
Busiest station|ギネス世界記録
https://www.guinnessworldrecords.jp/world-records/busiest-station